【導入事例】100人の壁を乗り越えたA社の取り組み
社員数80人から120人へ成長する中で「100人の壁」に直面したA社。どのように壁を乗り越えたのか、人事責任者に伺いました。

「社員が増えるにつれて、会社がバラバラになっていく感覚がありました」
そう語るのは、ITサービス企業A社の人事責任者・佐藤さん(仮名)。
A社は、社員数80人から120人へと成長する中で「100人の壁」に直面しました。離職率の上昇、コミュニケーションの分断、エンゲージメントの低下——様々な問題が同時に発生していたと言います。
しかし現在、A社はその壁を乗り越え、150人規模に成長しています。どのような取り組みを行ったのか、佐藤さんに伺いました。
※本事例は、複数の導入企業様の事例を参考に再構成したものです。
課題:「何が問題かわからない」という問題
——最初に問題を認識したのは、いつ頃ですか?
佐藤さん:社員が90人を超えたあたりからです。それまでは「全員が顔見知り」という状態でしたが、新しく入った人の名前が覚えられなくなり、「あの部署の人」という認識になっていきました。
——具体的にはどんな問題が起きていましたか?
佐藤さん:一番わかりやすかったのは離職率の上昇です。それまで年間2〜3人だったのが、半年で5人辞めました。しかも、期待していた若手が多かった。
でも、退職面談で理由を聞いても「キャリアアップのため」「新しいチャレンジがしたい」という当たり障りのない回答ばかり。本当の理由がわからないので、対策の打ちようがなかったんです。
——経営層の反応はいかがでしたか?
佐藤さん:経営層は「コミュニケーションは取れている」と思っていました。実際、全社会議は月1回やっていましたし、1on1も導入していましたから。
でも現場の声を聞くと、「本音を言える雰囲気じゃない」「上に話が伝わっていない」という不満が出てきた。経営層と現場の認識に、大きなギャップがあることに気づきました。
転機:「見えない」を「見える」に変える
——COMVEYを導入したきっかけは何ですか?
佐藤さん:「何が問題かわからない」という状態を解消したかったんです。
感覚的には「何かがおかしい」とわかっている。でも、それが何なのか特定できない。対策を打っても、それが効いているのかわからない。この状態が一番つらかった。
COMVEYの組織レポートで、組織の状態を「数字で」把握できると聞いて、これだと思いました。
——導入してみて、最初に気づいたことは何ですか?
佐藤さん:相談の内容を分析したところ、「上司との関係」に関する相談が全体の40%を占めていました。しかも、特定の部署に集中していた。
これは衝撃でした。その部署のマネージャーは、成果を出しているので評価が高かった。でも、部下は苦しんでいた。データがなければ、気づけなかったと思います。
施策:3つの取り組み
——具体的にどんな施策を行いましたか?
佐藤さん:大きく3つの取り組みを行いました。
取り組み①:1on1の質の改善
まず、1on1のやり方を見直しました。それまでは「業務報告」になっていたので、「部下の状態を聴く」1on1に変えました。
マネージャー向けに研修を行い、「聴く」スキルを学んでもらいました。また、1on1の実施状況をトラッキングし、形骸化を防ぐ仕組みも作りました。
取り組み②:経営と現場の対話の場を作る
四半期に1回、経営層と若手社員が直接対話する場を設けました。「タウンホール」と呼んでいます。
事前に匿名で質問を集め、経営層がそれに答える形式です。最初は警戒されましたが、回を重ねるごとに本音の質問が出るようになりました。
取り組み③:早期察知の仕組み化
COMVEYの組織レポートを毎月チェックし、「いつもと違う」傾向が出たら、すぐに対応するようにしました。
例えば、ある部署の相談件数が急増したら、その部署のマネージャーに状況を確認する。問題が大きくなる前に対処することで、離職を未然に防げるようになりました。
成果:離職率半減、エンゲージメント向上
——取り組みの成果はいかがでしたか?
佐藤さん:数字で言うと、離職率が半分になりました。特に、若手の離職が大幅に減りました。
エンゲージメントスコアも、導入前に比べて15ポイント向上しています。「会社の方向性がわかるようになった」「相談しやすくなった」という声が増えました。
——一番の変化は何ですか?
佐藤さん:「早く気づけるようになった」ことです。
以前は、離職という形で問題が表面化していました。今は、その前の段階で察知できる。AIが「この人、最近ちょっと様子が違う」とアラートを出してくれるので、声をかけるタイミングを逃さなくなりました。
——これから100人の壁に向かう企業へのアドバイスはありますか?
佐藤さん:「見えないもの」を「見える」ようにすることが大事です。
100人を超えると、経営者が全員を見ることは物理的に不可能になります。仕組みで補うしかない。COMVEYのようなツールを活用して、組織の状態を客観的に把握する。それが、壁を乗り越える第一歩だと思います。
まとめ
A社の事例から学べるポイントは、
- 問題の可視化:「何が問題かわからない」を解消する
- 1on1の質の改善:報告会ではなく、状態を聴く場に
- 経営と現場の対話:認識ギャップを埋める
- 早期察知の仕組み化:問題が大きくなる前に対処
「100人の壁」は、多くの成長企業が直面する課題です。
しかし、適切な仕組みがあれば、乗り越えることができます。A社のように、データに基づいた組織運営で、次のステージへの成長を実現しましょう。
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