2026年2月2日by O2CONNECTIVE編集部4分で読めます

社員が増えると「伝わらない」が増える理由

組織が大きくなるにつれて「言ったのに伝わらない」が増えていく。その根本原因と、解決の糸口を探ります。

社員が増えると「伝わらない」が増える理由

「ちゃんと説明したはずなのに、伝わっていなかった」

組織が成長する過程で、多くのリーダーがこの壁にぶつかります。10人のチームでは問題なく回っていたコミュニケーションが、30人、50人と増えるにつれて、どこかで歯車が噛み合わなくなっていく。

なぜ、人が増えると「伝わらない」が増えるのでしょうか。

「伝える」と「伝わる」は違う

まず理解しておきたいのは、「伝える」と「伝わる」はまったく別のものだということです。

伝える側は、自分の頭の中にある情報を言葉にします。しかし、受け取る側は、その言葉を自分なりに解釈して理解します。この「解釈」の部分に、ズレが生じる余地があるのです。

例えば「なるべく早く」という言葉。

  • Aさんは「今日中に」と解釈する
  • Bさんは「今週中に」と解釈する
  • Cさんは「優先度が上がったら」と解釈する

同じ言葉でも、受け取り方は人それぞれ。これが組織のコミュニケーションを複雑にしている原因のひとつです。

思考特性の違いが「ズレ」を生む

人には、それぞれ固有の「思考特性」があります。

  • 直感で判断する人 vs 論理で判断する人
  • 全体像から入る人 vs 詳細から入る人
  • 感情を重視する人 vs 事実を重視する人

こうした違いは、どちらが正しいというものではありません。しかし、自分と異なる思考特性を持つ相手に対して、自分のやり方で伝えようとすると、「伝わらない」が発生します。

具体例:プロジェクトの説明

全体像から入る人が説明する場合: 「今回のプロジェクトは、顧客満足度を上げることが目的です。そのために、3つの施策を実行します」

詳細から入る人が聞くと: 「で、具体的に何をすればいいの?」と感じる

逆もまた然りです。詳細から説明を始めると、全体像から入る人は「結局、何がしたいの?」と感じてしまいます。

組織が大きくなると「思考特性の多様性」も増える

10人のチームであれば、メンバー一人ひとりの特性を把握することは、それほど難しくありません。日々の会話の中で、「この人にはこう伝えればいい」という感覚が自然と身につきます。

しかし、50人、100人となると話は別です。

  • すべてのメンバーと直接会話する機会が減る
  • 中間管理職を介したコミュニケーションが増える
  • 情報が伝言ゲーム化する

結果として、「伝えたつもり」が「伝わっていない」につながりやすくなります。

解決の糸口は「相手を知ること」

では、どうすればいいのでしょうか。

答えはシンプルです。相手の思考特性を知り、それに合わせたコミュニケーションを取ること。

しかし、これを100人規模の組織で実践するのは、人の力だけでは限界があります。一人ひとりの特性を把握し、最適な伝え方を判断するには、膨大な時間と労力が必要だからです。

テクノロジーの力を借りる

近年、AIを活用して組織のコミュニケーションを支援するサービスが登場しています。

思考特性を分析し、相手に合わせた伝え方をアドバイスしてくれる。そんなツールがあれば、「伝わらない」を減らすことができるかもしれません。


組織の成長は喜ばしいことです。しかし、それに伴うコミュニケーションの課題を放置していると、いつか大きな問題につながります。

「伝わらない」が増えてきたと感じたら、それは組織が次のステージに進むサインかもしれません。

その課題と向き合い、解決策を探る。その第一歩として、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

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